From：YWCトレードロジック事業部 若尾裕二
さいたま市のオフィスより


裁量トレードとは、チャート分析が必要な方法のこと、そして、無裁量トレードとは、チャート分析が要らない方法のことです。

なら、半無裁量トレードって、どんな方法か知ってますか？


半無裁量トレードとは、裁量と無裁量を合体させたような方法のことです。つまり、ちょっとした裁量判断を使うだけで、それ以外はあらかじめ決められたルールに従って取引する方法のことを言います。


でも、この説明だけだと、すでにベテランの域に達している経験者なら理解できても、まだFXを始めて間もない人には分かりにくい表現かもしれません。なので、誰もが分かりやすいように、サイコロを振る勝負にたとえて説明を続けさせてください。


仮に今あなたが、サイコロの出た目を当てる勝負の場に挑んでいるとします。奇数が出れば勝ちで、偶数が出れば負け。そんな単純なルールの勝負です。


そのような勝負の場で、もし裁量判断を使って挑むなら、いろんな方法があります。たとえば、１回前に出た目の裏面にある数字が出ると仮定して賭ける、とか、１回前に出た目に１を足した数字が出ると仮定して賭けるとか・・・。緻密に過去データを分析して優位性を用いながら勝負する。そのような方法が裁量判断です。


そして、無裁量で勝負に挑むなら、裁量で勝負する時のような複雑な判断ルールは用いません。単純に、ずっと奇数ばかりに賭ける。そんなふうに一切、出る目が奇数なのか、それとも偶数なのかを予想せずに、ただ単純にルール通りに黙々と勝負を繰り返す方法が無裁量です。


一方、半無裁量で勝負に挑む場合は、極めてシンプルな裁量判断だけを使います。たとえば、奇数の目が出れば次は偶数、偶数の目が出れば次は奇数・・・。そんな単純明快なルールだけを使って勝負に挑み続ける方法が、半無裁量です。

だから、この教材で教えるデイトレード手法は２つ用意しています。そのひとつが裁量判断を用いる方法で、そして、もうひとつの方法が、とてもシンプルなルールだけを使って判断する半無裁量で取引する方法です。

あなたがもし、まだ経験が浅いのであれば、最初は半無裁量デイトレードをご実践ください。そして、だんだんとお金が増え始めてきたら、その次は裁量判断を使った方法に挑戦していただければよいでしょう。そして、もしあなたが既にベテランであったり勝ち組であるなら、この裁量判断を用いてデイトレードを実践してみてください。


なお、いちおう念のためにお伝えしておきますが、デイトレードとは日をまたがないで取引することです。日をまたがないとは、正確に言えば、ロールオーバーの時間をまたがないことです。


ロールオーバーの時間とは、日本時間で言えば朝の時間帯で、日足のロウソク足が確定する時間です。その時間をまたぐことで、スワップ金利が計算されて保有中のポジションに計上されることになります。そして、新しい一本の日足ロウソク足が動き始めることになります。

ですから、デイトレードとは、この時間をまたがない取引のことなので、日本であれば朝に仕掛けて、夜寝る前までに決済するトレードスタイルのことをデイトレードと呼んでいるのです。

また、もうひとつだけ付け加えてお伝えしておきますが、この教材で教える方法はデイトレードでの取引手法ですが、だからと言って、日をまたぐようなスイングトレードには使えない方法ではありません。というか、むしろ、普通にスイングトレードでも十分に好成績を叩き出すことが可能な方法です。

なので、もしあなたがデイトレードをやるつもりがなくても、スイングトレードにも同じように使える手法なので、その点については、あらかじめお伝えしておきます。